ドッツァウアーのエチュード4番から開始しました。
手書きで記した指使いで弾いて頂きましたが、まだ譜読みの段階のようでしたので、次回は途中で止まらずに弾き通せるよう、よく楽譜を見ておいて下さい。
小節の頭のアクセント記号が付けられた音符は少し勢いを付けて、弓を多めに使うのがポイントになります。
この曲の最後、フェルマータが記された長い音符の音の切り方について、「弓を抜く」という弾き方をレクチャーしておきました。
弓を使い切って弦から離す際、運弓ラインの方向に速度を保ったまま少し行ってから弓を振り上げる、という動作です。
これにより、音の余韻を心持ち長く延ばすことが可能になります。
言い換えると、「弦の振動を止めずに弓を弦から離す」ということです。
これは特に、強音で音符を弾き切るような場合に有効な手段になります。
また本日はこの曲にて、身体の動き(ノリ)によって拍子感、拍節感を出すということについてレクチャー致しました。
大方、ダウンBowの際は身体が右方向に、アップBowの際は身体が左方向に、その曲のリズムに応じて自然に揺れるような動きになります。
これに慣れることにより、曲のリズム感やフレーズ感などがより明瞭になってきます。
先ずは書かれた音符を正しい音程で弾けるようにするのが先決ですが、余裕が出てきましたらこの「身体の動き」を取り入れてみるのも良いかと思います。
直ぐには難しいかもしれませんので、地道に習得して参りましょう。
ウェルナーの教本に移り、57ページのオール第3ポジションの練習曲を弾いて頂きました。
こちらもまだ譜読みの段階のようでしたので、次回までに楽譜をよく見ておいて下さい。
第3ポジションにおける左手の基本の形、広い形の使い分けがポイントになるかと思います。
ドッツァウアー、ウェルナー共に「p」から「f」までの強弱記号が記されていますので、その通りに弾くことを心掛けましょう。