本日はチャイコフスキーの交響曲第1番をメインとして、第一楽章から順に要所を取り出してのレッスンを行いました。一楽章の最初に出てくるメロディの箇所は第3ポジションと第4ポジションだけを使う弾き方が比較的容易かと思います。
左手の親指の位置に注意して、ト短調としての音程を的確に捉えて弾けるよう、指使いを覚えておきましょう。
同ページ「C」の16分音符が続くパッセージは何通りかの弾き方がありますが、4小節間は第1ポジションのみで処理して、5小節目に半音だけポジションを上げるやり方が無難かと思います。
第1ポジションでは左手の広い形と基本の形の指幅の使い分けに気をつけましょう
2ページ目の上段にあるテノール記号のメロディの箇所はポジション移動が頻繁にありますが、どのポジションでどの指を使うのか、良く把握して弾くように心がけましょう。
3ページ目下段「K」の箇所は16分音符の臨時記号が若干見づらいようですが、ここも指使いをしっかり認識して弾くようにしましょう。
第二楽章はまず1ページ目「C」のメロディのパッセージがポイントになります。
まずこの箇所の右手のボウイングですが、
◯1、2拍をダウンBow、3、4拍をアップBow
◯1、2、3拍をダウンBow、4拍をアップBow
この二種類の弓順が基盤になっていますので、この右手のボウイングに慣れておきましょう。
この箇所での最高音は薬指で押さえるC音になりますが、第5ポジションから上に行く際は左手の親指を上げずに、極力ネックの辺りに留めておくようにしましょう。
第三楽章は1ページ目下段と2ページ目上段のテノール記号のパッセージがポイントになるかと思います。
ここでのボウイングとフィンガーリングを鉛筆で記した楽譜を本日お渡ししましたので、先ずはこれを写しておいて下さい。
時間になってしまいましたので、次回レッスン時にその先から第四楽章をトライ致しましょう。