2時限目は演奏予定のオーケストラのチェロパートの要所についてレッスンしました。
ドボルザーク作曲「謝肉祭」からレッスンを開始しました。
2分の2拍子の速い曲で、チェロパートもかなり忙しい曲です。
先ず最初に取り組むべきと思われる、[E]から[F]の8分音符の連なりのパッセージについてレクチャーしました。
このパッセージは、チェロにとってはかなり困難と思われる音形が目立ちます。
これを克服するにあたり指番号をどうするかですが、小生がざっと弾いてみたところ、第1ポジションと第2ポジションの広い形(※加えてハーフポジション)を行き来するようなポジション移動を基盤にするのが最も克服し易い指だと察しました。
テンポの速い曲では、瞬間的にポジションを大きく移動することは不可能になります。
小生が推奨する指番号を記した楽譜をお渡ししましたので、この指にて(テンポを落として)練習してみて下さい。
途中、親指を指板の上に乗せるハイ・ポジションがありますが、小生が推奨する指番号を記しておきました。
第8ポジションから第6ポジションに下がるところで、親指を速やかにネックの方に下ろす箇所がポイントになるかと思います。
残りの時間はスメタナ作曲の「モルダウ」の要所についてレクチャーしました。
中間部のミュートを付けて弾くパッセージにつきまして、第1チェロパートに高音部のメロディが出て来ますが、A線で旋律を奏でた後、最後にD線の「G-H-C」でメロディが終了して、その後の「pp」は、引き続きD線で弾くのが音色的に好ましいです。
最後のページで3本の弦を左手の指で同時に押さえる分散和音のパッセージにて、
[E-H-G#-G#-H-E]
[D#-H-F#-F#-H-D#]
この音形が続くパッセージでは、
2-2-4 4-2-2
1-2-2- 2-2-1
この指を使い、ポジションを移動しない方が楽で確実であることをお伝えしておきました。