ドッツァウアーの113のエチュード第1番から開始しました。

前回よりしっかりとした音で弾き始めていて良いと思いましたが、後半から弓が段々と先の方に行ってしまい、音がどんどんひ弱になって行く傾向が見受けられました。
「p」が記された弱音部ではそれでも良いかと思いますが、クレッシェンド記号や「mf」、「f」が記されている箇所では弓を真ん中〜元の方に戻していき、十分な音量を確保するようにしましょう。
また本日、弓を保持する右手の小指が突っ張っているのが非常に気になりました。
この原因はただ一つ、「小指に余計な力が入っている」ということです。
初回より弓を保持する際の注意点を毎度説明しておりますが、先ずは中指の第一関節の内側と親指の先で弓を(所定の位置で)しっかりと挟み込み、その次に人差し指の第一関節の内側を弓に当てる。
これが、私の考える弓の持ち方の第一歩です。
この3本の指で弓をしっかりと保持することが出来れば必然的に薬指と小指は力が抜けるので、指が突っ張ることは有り得なくなります。
この右手の基本はこの先非常に大切なことになりますので、弓を持つ際は必ず確認しておくようにしましょう。
また次回、1番をリトライ致しますので、間違えそうな箇所には左手の0,1,2,3,4の指番号と、右手のダウン、アップの弓順を書いておいて下さい。

残りの時間、前回に引き続きウェルナーの教本53ページ下段のNo.10aをレッスンしました。

最初の方はなかなか良い感じで弾けているように思いましたが、こちらの曲もドッツァウアー同様、弓が段々と先の方に行ってしまい、音が痩せ細っていく傾向が見受けられました。
冒頭に「p」と記されていますが、主旋律としての「p」は縮こまった感じではなく、力まずに音が伸びるようなサウンドを検討してみて下さい。
ポイントとしてはレッスン時に説明したとおり、可能な範囲で弓を多めに使うことです。
また次回、No.10aをリトライしましょう。