ドッツァウアーのエチュード4番から開始しました。
最初に通して弾いて頂きましたが、拍子感が良く改善されており、全体的に前回よりしっかりとした音が出ているように思いました。
修正したいと思いましたのは先ず、弓を弦に当てる位置がまだ指板の方に寄って行く傾向があることです。
そうなってしまうと芯のある音を出すことが出来なくなりますので、楽譜を見ながらも時折り、弓が当たっている位置を見て確認するようにしてみて下さい。
通して弾く際に途中で止まって弾き直すことが度々あるようですが、音を間違えてもそこで止めずにどんどん先へ行く…という姿勢も大事であることをレッスン時に説明致しました。
一度止めてしまうとそこで音楽が終わってしまうことになりますので、通して弾く際は間違えても止まらずに先へ行くことを心掛けるようにしましょう。
最後の長い音符を弾き切るときの「弓を抜く」動作は良く出来ているように思いました。
4番はクリヤーと致します。
次回は5番に進みますので、楽譜を見ておいて下さい。
ウェルナーの教本に移り、57ページの第3ポジションの練習曲を弾いて頂きましたが、こちらはまだ譜読みの段階のようでしたので、次回リトライ致しましょう。
弛やかな3拍子のリズムに乗って、歌うようような感じで弾くのがポイントになります。
ちなみにこの練習曲はブラームスの交響曲第2番の第一楽章の拍子、テンポと良く似ているように思います。
この曲で先ず気を付けて欲しいのは、第3ポジションの広い形における人差し指の位置です。
一度弾いて頂いた際、この形での人差し指の音程がかなり上擦ってしまうようでしたので、エチュードを弾く前に以前お渡ししました左手の指練習の楽譜を弾いておくことを推奨しておきました。
レッスン時に念を押して説明しましたが、左手を拡張形にする際は2指、3指、4の指3本は隙間を空けず、1指-2指間は思い切り拡張する…というイメージを持つぐらいで丁度良いかと思います。
初めのうちは少々キツいと感じるかもですが、徐々に慣れて行くと思いますので、気長に取り組んで参りましょう。
尚、次回はオーケストラ曲の楽譜も持参願います。