ドッツァウアーのエチュード5番から開始しました。
前月末に難易度の高いオーケストラ曲の本番があったということで、テキストの方があまり見れていないことは了承致しております。
改めて取り組み直す体制でよろしいかと思います。
このエチュード5番は8分の6拍子にて、一小節内に6つの8分音符のリズムを最後まで刻む曲になります。
全ての音符にスタッカート記号「・」が付けられていますが、冒頭に[marcato]の発想標語が記されていますので、この場合の「・」はスタッカートと言うより、一つ一つの音符を全てハッキリと発音させることを意識してトライするのが妥当かと思います。
最初から4段目までは「f」から「ff」までの強弱記号が記されていますので、可能な範囲で駒に近い方に弓を当てて、腕の重さが弓に乗るようにして弾きましょう。
また、小節の頭と4番目の8分音符に心持ちアクセントを付けて弾くことにより、この曲の拍子感が明瞭になります。
5段目に向けて「dim.」と共に「p」が記されていますので、腕の重さを抜いていき、アクセントを付ける音符以外はかなり軽く弾く感じになります。
この曲で最も重要と思われるのは、ドッツァウアーのエチュード特有の記号である「鍵カッコ」が付いているところで、一度押さえた指を離さないことです。
この記号が付いていなくても、同様と考えられる箇所がこの曲以外にも多数ありますので、それを適宜に判断して弾く姿勢を心掛けましょう。
この曲の終わりに向けて「pesante」が記されていますので、腕の重さをしっかりと弓に乗せて、駒に近い方を弾きましょう。
最後の音符は付点2分音符にフェルマータが付いた長い音符ですが、これを弾く際のヴィブラートについてレクチャーしておきました。
ヴィブラートは低い音域では遅めに、音が高くなるほど速めにかけるのが基本になります。
これについてはまた随時、説明致します。
ウェルナーの教本に移り、57ページのNo.11aをリトライしました。
この曲ですが、先ずは楽譜に書いてあるとおりの弓順で弾くことに気をつけましょう。
所々にクレッシェンド記号とデクレッシェンド記号が記されていますが、その箇所では数小節にまたがるフレーズ感を出す為に、真ん中を適度に膨らませるようにして弾きます。
また、出来れば2分音符、4分音符にはヴィブラートをかけたいところです。
また次回、同じ曲をリトライ致しましょう。
5月より暫くの間レッスンを休会されるとのことですが、お時間がありましたら右手、左手とも基本的なことをよく見直しておくことを推奨致します。