ドッツァウアーの113のエチュードより、3番から開始しました。
最初から弾いて頂きましたが、半分ほど行ったところで一度止めました。
弓が完全に指板の上を弾いていたので、駒寄りの位置に修正しておきました。
スル・タスト(指板の上で)という、特別な演奏指示が記されていない限り、弓が指板の上に行くことは基本的にないと心得ておきましょう。
いかなる楽譜を弾くときも、弓が弦のどの位置に当たっているかは常に注意が必要です。
弦に対する90度の弓の角度が少しでもブレると当たっている位置がずれてしまいますので、弓元から弓先までのロングトーンの練習も各4本の弦にて適宜に取り入れてみて下さい。
また、ドッツァウアーの教本では特有の「鍵カッコ」が非常に重要になります。
この線の始まりから伸びているところまで、押さえた指を離さないという指示です。
この記号は省略されていることも多いので、楽譜に記されていなくても、適応出来そうな箇所は自分で判断して適用させることも必要になります。
本日も手書きで数ヶ所補足しておきました。
また次回、3番をリトライ致しましょう。
余裕がありましたら、4番も手掛けてみて下さい。
ウェルナーの教本に移り、55ページの曲を弾いて頂きました
前回より音は出ているようでしたが、雑音が若干多い感触でしたので、返弓の基本について再度レクチャーしておきました。
ダウンBow、アップBowで弓を持って行く際、手首を先導させるために指の屈伸を補助として機能させる…という基本動作です。
この操作をしっかりと身に付けるために、現段階では先ず弦の上で弓を静止させておき、その状態で手首を左右に動かす同作を試してみて下さい。
必然的に指の屈伸が伴う動きになります。
その後でダウンBow、アップBowを、返弓の際に一度静止させてから返すという練習を推奨しておきます。
ドッツァウアーの鍵カッコの応用で手書きで線を補足しておきましたが、その箇所では移弦と共に指を直ぐに離さないように注意です。
また次回、55ページをリトライ致しましょう。