ビゼー作曲、アルルの女 第2組曲 より、終曲の「ファランドール」の要所の弾き方についてレッスンしました。
曲の冒頭から[B]までは「ff」が記されていますので、弓を多めに使って楽器をよく鳴らしましょう。
3拍目、4拍目(1拍目、2拍目)にある付点音符ですが、リズムが甘くならないよう、16分音符を弾くタイミングに注意です。
[B]からは少し速めの4分の2拍子になります。
次に出てくる「ppp」が記された8分音符ですが、弓の先の方を使い、弦の少し上から弓を軽くチョンと当てて弾ませる弾き方になります。
その後[F]に向かって長いクレッシェンドが続きますので、[D]の「f」で弓の真ん中あたり、[E]の「ff」で弓の元の方を使うよう、弓を少しずつずらせて行きます。
[G]で最初のテーマが再び出てきますが、テンポが少し速くなっていますので、リズム等が崩れないよう、しっかりと練習しておきましょう。
[L]の少し後から「fff」の8分音符の刻みがひたすら続きますが、ここはA線、D線の開放弦を使って良いと思います。
レッスン時に説明しましたが、4分の2拍子を明瞭にするために、小節の頭の8分音符だけ少し重めのアクセントを付けると拍子感が自然に再現されます。
[P]になると音楽が高揚してテンポが速めになっている可能性が大になります。
ここでの速い16分音符ですが、急速な音符を弾く為の例外として、左手の基本の弾き方を外して、鍵盤楽器のような弾き方で弾くと指が回る可能性があることを補足しておきました。