ブラームスの交響曲第2番より第一楽章、第二楽章、第四楽章の要所の弾き方についてレッスンを行いました。

[第一楽章]
最初のページ、2本の弦をスラーで交互に弾く8分音符の分散和音での右手は、指の屈伸を生かすと移弦が楽になります。
エチュードで以前レッスンしたことがありましたが、その甲斐があり、大方出来ていると思いました。
第59小節の音が跳躍している箇所ですが、第5ポジションから第1ポジションに瞬時に移動するのは困難なので、間に第3ポジションを入れて2段階で移動する弾き方を推奨しておきました。
第82小節からの有名な旋律は「cantando」(歌うように)と記されていますので、ヴィブラートを適度にかけて歌うように弾きましょう。
ここでの2分音符の後の3拍目の8分音符は、スラーの中で心持ち弾き直す感じがあると良いかと思います。
第136小節に「poco f esprress」が記されていますが、ここは直前の「ff」に対して音量をかなり落とす感じになります。
第340小節の「pp」のパッセージは2通りの弾き方を紹介しておきましたが、左手の指を拡張してD線から弾く方が一般的です。
[第二楽章]
この楽章は#が5つ付いた「ロ長調」という、弦楽器にとってはなかなか難しい調で書かれています。
とにかく、冒頭のチェロのメロディーを確実に弾けるように、音程などに良く注意して練習しておきましょう。
音が跳躍する箇所など、自分で弾き易いと思う指を検討してみて下さい。
[第四楽章]
第23小節の8分音符に「・」が付けられていますが、これは一つ一つの音をはっきりと弾く…と捉えるのが妥当かと思います。
そのように弾く為の手段として、特に右手の3本の指(人差し指、中指、親指)で弓をしっかりと保持する弓の持ち方を推奨しておきました。
(親指は中指の対面にあり、薬指、小指は余計な力が入らないようにします。)
これにより、躍動感のある弓の使い方が可能になります。
直ぐには難しいかもしれませんので、時間をかけて習得して参りましょう。
第98小節に急速な3連符が出てきますが、これは4分音符単位でダウン、アップが逆になることを意識して弾くようにしましょう。
その上で、4拍目の「sf」、「f」が記された音符はしっかりとアクセントを付けて弾くことがポイントになります。
第345小節からの跳躍した音形ですが、8分音符はアップ・アップの弓順で弾き、スラーが付いた16分音符と付点8分音符は移弦せずに1本の弦で弾くのが弾き易いと思われます。
「ff」になる箇所は4指-1指が連続する弾き方になります。
[P.S.]
時間の関係でレッスンでは省いた第3楽章ですが、2回出てくるテンポの速いパッセージにおいて「・」が記された8分音符は、第4楽章と同じく3本の指を基盤とした弓の持ち方が有効になります。