本日2時限目はドッツァウアーの113の練習曲集より10番をメインにレッスンを行いました。
この10番では2本の弦を同時に奏するダブル・ストップ(重音)を弾く箇所が何箇所かありますが、原段階では困難だと思われますので、上の音符だけ弾くようにしてトライ致します。 長期間のブランク後ということで、ほぼ譜読みの状況からスタートしましたが、ヴィブラートが良い具合にかかっており、好感が持てます。 まずは譜読みを済ませて、4小節単位のフレーズをレガートで綺麗に弾けるようにトライして参りましょう。
曲の途中、「dolce」記号が記されている箇所につきまして、本日は詳しくレクチャー致しました。
この、A線上のH音(シ)からG音(ソ)に跳躍する箇所ですが、第1ポジションから第4ポジションに移動させて弾くことになります。 その際、移動の仕方が2通りあることを伝授致しました。
この弾き方ですが、専門用語では「ポルタメント奏法」で弾くことになります。
1指でH音を弾いた後、その1指を上方にずらして行き、第4ポジションに到達した時点でG音を4指で叩いて押さえるという弾き方。
もう一つは、1指でH音を弾いた後、4指をA線上に軽く乗せて、その4指を上方にずらして行き、第4ポジションに到達した時点でその4指をしっかり押さえてG音を鳴らすという弾き方。 この2通りの弾き方がありますが、まずは前者の方の弾き方を習得するのを推奨致します。
最初はやや難しいかもしれませんが、徐々に慣れていくよう、トライされてみて下さい。
次回、10番をリトライ致しましょう。