一時限目に引き続き、基礎技術についてのレッスンを継続しました。
音階練習の楽譜の最後に4本の弦の重音が出てきますが、その弾き方をレクチャーしました。
3本以上の弦を同時に弾く重音では、3本でも4本でも、下の2本から上の2本に移弦するのが基本になります。
その際、右手の指先の屈伸運動によるスナップを利用して瞬時に移弦するという技術を伝授しておきました。
但し、この技術を習得するにはそれなりの時間がかかるかと思います。
本日はドッツァウアーの2種類のテキストを活用し、この右手の指先の訓練の重要性についてレクチャー致しました。
113曲の教本の方はまだ困難のようでしたので、メソード教本の1番をリトライしてみて下さい。
残りの時間は演奏予定のオーケストラ曲、チャイコフスキーの「スラブ行進曲」の一部等を手短かにレッスンしました。
チャイコフスキーのオーケストラ曲ではppp…から f f f…と、強弱の差が極端に大きくなります。
そういった強弱のコントロールを施す技術が必要ということになりますが、差し当たり、弓を駒に近い方に持って行って強い音を響かせる…という方が先決かと思います。
楽譜を見ながら曲を弾いているうちに弓が段々と手前の指板の方に寄ってきてしまう方を非常に良く見かけますが、それではひ弱な音しか出すことが出来ません。
積極的に弓を駒の方に近づけるという姿勢が弦楽器では大切な基礎技術のひとつでもあります。
また次回以降、健闘して参りましょう。