本日は初回レッスンに引き続き、基礎的な項目を中心にレッスンを行いました。
楽器の構え方につきまして、C線を弾く際に右脚の膝に弓が当たっていましたので、エンドピンを少し長めに出して楽器の角度をやや寝かせて構えることを試してみました。
更に両脚の膝を少しだけ伸ばしてみることで弓は当たらなくなりましたが、まだ何となくしっくりきていない感がありましたので、エンドピンの長さと楽器の角度につきましてはご自身で検討されてみて下さい。
チューニングの仕方につきましては本日、各弦のフラジョレット音を利用して調弦する方法を伝授しておきました。
先ずはA線上にて、弦の長さの丁度2分の1の場所に薬指を軽く触れて音を出すと、開放弦の1オクターブ上のA音が鳴ります。
このA音をチューナー等にて正しいピッチに定めることで、後のD線、G線、C線の調弦はチューナーを使わずに、フラジョレット音を利用して合わせることが出来ます。
この時に使う左手の指は薬指と人差し指の2本だけになります。
第5ポジションでの薬指と、第4ポジションでの人差し指を交互に使って、同じ音程になるように耳で確認して合わせていきます。
チューニングを行う際は適当な姿勢で行わず、正しく構えた状態で行うように習慣付けましょう。
弓の持ち方につきましても初回に引き続きレクチャー致しましたが、最初から中指、親指、人差し指の3本で待つのは困難かと思われますので、当面はその基本を意識しながら5本の指で持つ…という程度でよろしいかと思います。
右手の甲を少しだけ時計と反対回りに傾けることは初回のレッスン同様です。
弓のターン時における指先の操作も慣れないと難しいと思われますので、気長に検討されてみて下さい。
弦の押さえ方の基本は初回で説明したとおりです。
下行する際に左手の指で弦を軽くという旨、この動作はごく軽めでOKです。
音の上行形では弦を軽く叩き、下行形では軽く弾く…この基本は特に、音符にスラーを付けて弾く時に重要な操作になります。
次回以降のレッスンですが、曲の演奏を前提としたレッスンに切り替えますので、演奏予定曲と伺いました、
◯ベートーヴェンの「運命」
◯ロッシーニの「ウィリアム・テル序曲」
◯シベリウスの「フィンランディア」
以上の曲の各チェロパート譜を毎回ご持参願います。
以上、よろしくです。