レッスン日の直前に弓が破損されたということで、本日はチェロを始める上での予備知識としての音律(差し当たり平均律と純正律)のレクチャーから始めさせて頂きました。
鍵盤楽器としてポピュラーなピアノやキーボード等は「平均律」という調律の元に成り立っている楽器ですが、バイオリンやチェロなど、フレットが無い弦楽器に於いては「純正律」という調律が基盤になっています。
この「純正律」は「自然倍音」が基盤になっている音律で、チューニングの時に幾度か説明致しましたが、一本の弦で弦長の1/2、1/3、4/1…のポイントを指板まで押さえずに指で軽く触れて弾いてみると、1オクターブ以上の音が鳴ることを実演にて示しておきました。
この、弦上の整数倍のポイントで普通に弦を押さえると、そのポジションでの正確な音程が必然的に定められるということになります。
専門的で難しいように思われますが、かなり単純な原理なので、これを把握することで指を押さえる位置を簡単に定めることが出来ます。
先日指板に貼ったフレットシールを元に、検討して参りましょう。