2時限目はブレヴァールのソナタハ長調をメインにレッスンを行いました。
本日はレッスンを開始する前に、新たな奏法を伝授致しました。
前回とは違う弾き方を紹介して戸惑われてしまったかも知れず、申し訳ありません。
トリル「Tr」が記された音符の処理の仕方の件、本日は専門的に上の音から開始する奏法を伝授致しました。
これは専門的な見解での提案でして、初心者の場合は鈴木メソード第3巻の版のように、F-G-F-E-Fの5連符で良いかもです。 これを敢えて、G-F-G-F-E-F-の6連符に変えてみました。
この場合のポイントは、最初の音にアクセントを付けて強く弾きだすことです。
一つ上の音から開始する「tr」の弾き方に抵抗があるかもですが、バロック時代ではこれが常識だった故、この弾き方を覚えて頂きたいと思い、伝授致しました。
その他、本日は「Riten.」が記された箇所以外でテンポ・ルバート(一時的に速度を自由に変えること)を適用した方が良いと思われる箇所に手書きで波線~を記しておきました。 但し、これはやり過ぎると音楽の流れを止めてしまうので、ほんの少し気を遣う…ぐらいの程度が良いかと思います。
また次回、検討致しましょう。
残りの時間、S.リーのメロディック・エチュードより1番の冒頭部を手短にレッスンしました。
現段階ではドッツァウアーのエチュード3番とブレヴァールのソナタで手一杯かと思いますので、こちらの方を優先に進めて参ります。