本日は生徒様のご都合により、20分ほど遅れてのレッスン開始となりました。
時間が短縮された関係で本日は基礎練習を省き、曲のレッスンやのみとなりましたが、ご了承願います。
手始めにウィリアム・テルにて、ピッツィカートで奏する箇所のあたりからスタートしました。
このピッツィカート奏法ですが、どういう音を鳴らすかによって弾き方が変わります。
基本の弾き方としましては、人差し指で弦を弾きます。
2本以上の弦を同時に弾く場合は親指を使って下から弾くのが基本ですが、近代奏法では4本の弦を同時に弾く場合でも、人差し指でA線からC線に向かって瞬時に弾く奏法などもあります。
また、特に柔らかい音を出したい時も、親指で弾きます。
このように、ピッツィカート奏法だけでも弾き方をいろいろと使い分ける必要がありますが、通常は人差し指(時として中指)で弾くのが普通です。
続いてウィリアム・テルの冒頭部、アダージョのゆっくりとしたテンポでチェロの五重奏から始まるパッセージにて、5番チェロが最初に奏でる重要な箇所の弾き方についてレッスンしました。
この箇所は通常、D線上で第3ポジションから第4ポジションに異動させる弾き方で処理しますが、鈴木様の場合、現段階では特に小指の指先で弦を叩いて押さえるのが困難なようですので、第1ポジションにてD線からA線に移弦する弾き方を推奨しておきました。
本日は以上の内容にて終了しましたが、次回レッスンは基本項目からリトライ致したいと思います。