本日一時限目は基本項目を中心にレッスンを行いました。
始めに4本の開放弦にて、全弓を使ったロングトーンをリトライしました。
最初にC線、次にA線、続いてD線、G線の順で弾いて頂きましたが、運弓ライン等は前回より格段に良くなっていると思いました。
次に、左手の拡張練習の楽譜をリトライして頂きました。
1指-2指間を拡張する左手の形は徐々に良くなっているように思います。
それ以前に、第一ポジションの基本の形での小指の位置がかなり低めになっていましたので、第一ポジションにおける各指の半音の幅は、間に指一本を入れても余るくらいの幅があることを再度伝えておきました。
次に、ハ長調の2オクターブの音階練習の楽譜を弾いて頂きました。
前回よりは良くなっているようでしたが、弓が段々と指板の方に寄って行く傾向があり、全体的に音がひ弱な感じになっていました。
指板と正反対に、弓を駒の方に寄せて行く方が弦楽器にとっては重要な操作になります。
チェロの初心者では、楽譜を見ながら弾いているうちに弓が指板の上に来てしまう人をよく見かけます。
指板の上を弾くのは、スル・タスト(=指板の上で)という、特殊な奏法の指示がある時か、ppp⁇のような、最弱音を弾く時だけです。
弓が指板の上に来てしまう原因として、弦に対する弓の角度のブレも良く見かけます。
弓が弦上のどの位置にあっても、弦に対する弓の角度は基本として90度を保っていなければなりません。
これは右手の基本としてかなり重要になりますので、時間をかけて習得して参りたいと思います。