本日は始めに左手の指練習の、ハイ・ポジションに向けての楽譜を用いてレッスンを行いました。
第2ポジションから第9ポジションまでを使いますが、ポイントは左手の親指を上げるところです。
楽譜に記しておきましたが、第4ポジションから第7ポジションまではネックの縁のあたりに親指を保持しておき、第8ポジションに上がるところで親指をA線及びD線の2本の弦の上に乗せます。
下行する方ではその逆に、第9、第8ポジションでは親指を弦の上に乗せておき、第7ポジションに下がるところで親指をネックの縁のあたりに戻します。
レッスン時の説明でお分かり頂けたかと思いますが、この操作に少しずつ慣れて行きましょう。
第5ポジションから上になると左手の肘の角度が斜めになって行きますが、この形にて支障なく弦が押さえられるよう、時間をかけてトライして参りましょう。
残りの時間、チャイコフスキーのスラブ行進曲の要所をレッスンしました。
先ず冒頭部、前打音が付いた全音符の弾き方をレクチャーしました。
ここは通常、C線で弾きます。
その際、第3ポジションから第4ポジションへの素早いポジション移動が必要になります。
その移動の際、必然的に親指も一緒に移動しますが、弾いて頂きましたところ親指が第3ポジションの位置から動いていませんでしたので、それの修正を行いました。
以前に数回レクチャーしているかと思いますが、「左手の親指は基本として常に中指の対面にある」ということを忘れないようにしましょう。
次に出て来るピッチカートのパッセージですが、♭が5つ付いた変ロ短調という調性である上にポジション移動も多めなので、どのポジションでどの指を使うのかをしっかりと把握して弾くようにしましょう。
最初に出て来る「ff」のパッセージの特徴的な音形の箇所はリズムを崩しやすいので、3連符のリズムをしっかりとキープしながら弾くことを心がけてみて下さい。
残り時間が少しになりましたので、集結部のところの弾き方を手短かにレッスンしました。
また次回、リトライ致しましょう。