本日は前回の復習を兼ねまして、弓の返弓時における右手の指先と手首の動作、及び全弓でのBowingにおける右手の肘の動き等のレクチャーから始めました。 まず、弓の元の方を使って弓のターンを繰り返す練習を行って頂きました。
ダウンからアップに移行する際に小指が弓から離れて宙に浮かないように気をつけましょう。
弓を保持する基本として、親指以外の4本の指は全て、指の第一関節の内側で弓をくるむようなイメージを持ってみて下さい。
その状態で、中指と親指以外の指の力を少し抜くことで、返弓時の柔軟な操作が可能になります。
指先の屈伸運動はあくまでも補助的なもので、返弓時に手首を速やかに先行させるために必須の操作であると認識願います。
続いて、全弓を使ったBowingについてレクチャー致しました。
最初の基本は弓元から弓先まで、弦に対して90度の弓の角度を保つことです。
4本の弦は駒の方に向かって拡がるように張られているので、特にC線とA線を弾くときでは弓先に行った時の右腕の位置と肘の動きに顕著な差があります。 C線で弓先を使う際は右腕を後ろに引っ張るような動きになり、A線で弓先を使う際は右腕を右前方に突き出すような動きになります。 弓元から弓先まで弓の角度が90度に保てれば、弦は正常に効率よく振動して楽器が良く鳴るので、その感触を掴むよう、トライされてみて下さい。 (※弓を返す際に弓が傾かないように注意しましょう。)