二時限目は「金婚式」をレッスンしました。
最初にひと通り通して弾いて頂きました。
2分の2拍子(アラ・ブレーヴェ)としての拍節感は前回より良くなっているように思いました。
右ページ、調号の#が3つになるところからの2分音符はべったり弾かず、勢いのあるアクセントを付けて歯切れよく弾きましょう。 繰り返しのところの1番カッコと2番カッコでは、同じ音符でも弾き方が微妙に変わります。
1番カッコの方はテンポを維持して弾きますが、2番カッコの方は「rit.」記号が記されており、さらに冒頭部に戻るための適度な「間」が必要になるため、二重線の手前の一小節だけ時間が大きく延びることになります。 その箇所の弾き方について、実演を示しながらレクチャー致しました。
また本日は冒頭部の他、数か所に出て来る(アウフタクトとしての)4分音符(E音)の弾き方について詳しくレクチャー致しました。 (冒頭、アップBowの)D線のE音から(ダウンBowの)A線の開放弦(A音)に移行する際、E音を時間的に少し溜めてからA音に移るというコントロールです。 これは特に出だしの時と、ダル・セーニョして冒頭に戻る時にその度合いが顕著になります。
この箇所のE音にテヌート記号(-)を記しましたが、この場合は単に音と音の間に隙間を空けないという意味です。
そしてこのE音は裏拍に当たりますので、心持ち軽めに奏します。
このようなコントロールは数字で表せるようなものでは無く、音楽的なセンス(感覚)によって自然に定まるもの…と言えます。
ともあれ、最終的に二重奏にて合わせてみたところフルサイズにて無事に通すことが出来ましたので「金婚式」はクリヤーと致します。