本日2時限目はオーケストラ曲を弾く準備としまして、シベリウスの「フィンランディア」をメインとしてレッスンを行いました。
曲の冒頭部、テーマが弦楽器に以降して最初に出てくる4分音符の F-G-A♭-Cの音形ですが、第1ポジションで広い形を使うヴァージョンと、第3、第4ポジションを使うヴァージョンの2通りの弾き方を実演ににて示しておきました。
この曲で度々出てくる16分音符のトレモロの弾き方ですが、右手の肘を軸とした反復運動が殆どになります。
このトレモロですが、弱音部では弓を浮かせ気味にして、音を強くするに従って弓に重さを加えつつ、駒の方に弓を近づけるという操作が必要になります。
肝心なのは、弓を少ししか使わなくても、沢山使っても、弦に対する弓の角度は常に90度を保つ…ということです。
この「フィンランディア」だけでも、レッスンすべきことはまだ多々ありますが、本日は最後に、中間部のメロディックなパッセージの弾き方につきまして、第4ポジションの広い形を使い、ポジション移動無しで弾ける指使いを実演にて示しておきました。
これは第4ポジションの位置を習得する早道にもなりますので、後日、このパッセージの指番号を記した楽譜をお渡し致します。