ドッツァウアーのエチュード3番から開始致しました。
前回指摘しました小指の操作等は良くなっているように思いました。
改善したいと思いましたのは弦に接する弓の位置、擦弦ポイントです。
本日は全体的に弓が指板の方に寄っており、楽器が十分に鳴っていない感がありました。
この曲では強弱記号が「mf」と「f」しか記されていませんので、弓が指板の方にに寄ることは殆どないと言えます。
この事を踏まえて再度トライして頂いたところ直ぐに改善されており、楽器が良く鳴っていました。
3番はクリヤーと致します。
続いて4番を通して弾いて頂きました。
全体的にポジションを移動する箇所がやや困難なように見受けられました。
指番号とポジションにつきましては楽譜に手書きで記してありますので、その指、ポジションにて再度見ておいて下さい。
最後のフェルマータが記された音符は「弓を抜く」という操作で音符を弾き切るという奏法を本日伝授しておきました。
また次回、4番をリトライ致しましょう。
続いてS.リーのエチュード1番に移りました。
ドッツァウアーのエチュードに引き続き、本日はこの曲も擦弦ポイントに重点を置いてレッスン致しました。
この曲は冒頭に「dolce」と記されており、穏やかなテイストが基盤にある故、弱音部においては弓は心持ち指板寄りになります。 それに対し、フレーズの「山」となっている箇所や、第3、第4ポジションに移動した際にはそれに応じて弓を駒の方に近づけます。 この、各パッセージにおける弓の位置のコントロールに慣れましょう。
その他、冒頭部の一拍目の付点4分音符は弓にソフトな初速を付けて弾き出すこと、最後の開放弦のC音を弾く際はオクターブ上のG線のC音で軽くヴィブラートをかけること、等を補足しておきました。 残りの時間、ブレヴァールのソナタ1番に関する補足事項を伝えておきました。
次回はブレヴァールのソナタ1番から開始いたします。